アメリカ3大ギターメーカーのひとつ、C.F.Martin社はダブルオータイプ(Grand Concert
Model)でカッタウェイ仕様の「00C-16DBGTE」、ドレッドノートタイプ(Dreadnought)でカッタウェイ仕様の「DC-
16OGTE」、オーエムタイプ(Orchestra
Model)でカッタウェイ仕様の「OMC-16OGTE」 の3機種の同社アコースティック・ギターに、ローランド社と共同開発したプリアンプ『AP-1』を搭載し、販売すると発表した。
「AP-1」は、ローランド独自のサウンド・モデリング技術COSM(*2)を駆使し、搭載されるアコースティック・ギターそれぞれの、豊かなボディの響
きを忠実に再現することにより、ステージ上でも、レコーディング・スタジオで、コンデンサーマイクを立てて収音したような、豊かなアコースティック・ギ
ターの響きを得ることを可能にするプリアンプ。 ―ローランドHPより抜粋
これだけMartin社がエレアコに力を入れるのは、なんとなく分かる気がする。
ヤマハ㈱の2010年までの中期経営計画のP.22を見れば、各ギターメーカーが北米でのエレアコ需要がこれからも拡大すると見込んでいるのは明らか。その後の不況によってどう変化するかは分からないけれど…。
そして合理主義的な理念で、革新的なギター製作をするTaylor社の迫りつつある影もそろそろ気になる。
Taylorの魅力は何と言ってもオリジナルのピックアップ。しかしMartin社はピックアップの分野において独自の技術は持ち合わせておらず、フィッシュマン社のOEM供給という手段しかない。時代が脱ピエゾ・ピックアップという雰囲気になりつつある今、その波に乗り遅れまいと、王者は考えたのでしょう。
一方のローランドとしては、Jose Ramirez、K.YAIRI、に続き、3社目となるコラボレーション。同じAP-1という品番からすると、外観は一緒でMartin用にチューンナップし直しているのかな。
ウワサは2年前の楽器フェアあたりからあったが、遂に完成したのかと期待が高まりますね。楽しみです。
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