「ミュージシャンの脳は特別仕様」オリバー・サックス氏新刊~WIRED VISON
『レナードの朝』の原作や『妻を帽子と間違えた男』で知られるオリバー・サックス氏の最新刊。
“Musicophilia : Tales of Music and the Brain”(音楽という嗜好:音楽と脳の物語)
詳しく読んでみたいです。早く日本語版を出してもらいたい。
『Musicophilia』サイトでは氏が「リズムの力」「記憶喪失と音楽」「音楽療法とパーキンソン病」について語っている動画もあります。堪能な方はどうぞ。
そして、ご近所のコーノさんのこの記事も思い出しました。もう少し、勉強しなくては。
Gottfried Schlaug氏は、ハーバード大学で(中略)脳の画像を使い、脳の各部分の大きさを測定した。
最初にわかったのは、たとえば脳梁(脳の2つの半球を結び付けている神経線維の太い束)が、ミュージシャンの場合はさらに太くなる傾向があるということだった。
さらに、脳の聴覚に関する部分および運動を司る部分では、皮質(灰白質)の増大が見られ、その増大ぶりは裸眼でもほぼ確認できるほどだった。
したがって、脳の写真を見て、この人は天才であるとか、この人は愚か者であるとか、あるいはビジュアル・アーティストであるなどを言い当てることはできないかもしれないが、ミュージシャンであると言うことはできるだろう。
―ナショナル・パブリック・ラジオ インタヴューからの引用
[いいですね] うはー!それ早く読みたいですね!(日本語でw)
「これから出したいまたは出すべき音をイメージする領域」「予測も含めた聴覚領域」「運動神経に伝える領域」「集中力領域」それと脳じゃなく実際の神経や筋肉、つまりほとんどが経験や訓練でどうにかできちゃう領域が揃ってればだいたいオッケーかと思われますが、実は社会的な要素も結構邪魔していてその2大要素は「恥」と「できるわけがないという思い込み」じゃないかと思っています、特に日本では。
正方形の折り紙をピッタリ二等辺三角形にできないけどどうにかグシャグシャながら完成させた鶴を「折れる!(大自慢)」って思っちゃう文化圏の人達と逆に見える部分ですね。
ニコ動の「弾いてみた」なんか見てると上手い人達は全身の使い方がすでに音楽なわけで、だからって一般日本人に「ああいうふうに体を動かせばいいんですよ」と言っても動く動かない以前の問題でこっぱずかしくってできるわきゃないし、まずそんなとこ目指せない!だったりしますよね(エアギターの人達は実はギター上手そうじゃないこと多いし(笑))。
このへんに関しては二胡動、じゃなくて二胡サイトでもちっと書くつもりでいます。
投稿情報: コーノ | 2007/11/11 03:13
「恥」―確かにそうですね。店頭という現場にいるととても分かりやすい話です。
『もう一本ギター欲しいんですけど、あんまり上手く弾けないんでぇ…とりあえず安いギターを…』と言いながら、結構ちゃんと弾いている。この人何を目指しているんだろう?と思うこともありますよ。50%の達成を、ここまで出来た!と、まだ半分しか!という捉え方の問題なのでしょうか…きっと謙遜という日本的な美徳が妨げになっているのでしょうね。
この本の日本語版(待つ!)とコーノさんの意見とでもう少し考えをまとめたいと思います。コメントありがとうございました。二胡サイトの方も時々お邪魔いたします。
投稿情報: irregulars | 2007/11/11 09:27