しんしんと雪が降る…
雪が静かに降り積もっていく様をこう表現するが、雪国の人はよくこういう。
―本当に『しんしん』という音がするんだよ。
夜…全ての音が闇と積もった雪に吸い込まれ、灰色の赤暗い空から雪が大量に降り注ぐ様は、『しんしん』としか表現の仕様がない。今となっては高気密で2重サッシの住宅で聞こえることはないが、昔小さい頃、夜眠りにつく前に障子戸とガラス窓越しに聞こえてくる音は、確かに『しんしん』だった。
春秋社刊/R.マリー・シェーファー著/音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーションは、まず、耳を澄まして、静寂を聴くことからはじまる。その中で聞こえた音をリストアップし、みんなでその聴こえた音について話し合う。自分が聴こえた音聴こえなかった音にマルorバツをつけたり、聴こえた音のうち大きい音から小さい音まで順番に並び替えてみるなどなど。一冊読み終わると、音に対しての見方が変わる。
日常の中の何気ない音に神経を研ぎ澄まし、心の音を聴く ――身近な音に新しい発見があるかもしれません。本書は基本的にワークショップ形式の講座を進めていくような内容なので音楽教育、幼児教育の本かもしれないけれど、これを参考に仲間や家族同士で楽しんでもいいのかも。
何気なく手に取った本だったけれど、世の中を斜に見ることが好きな自分のような人間には新しい発見があり、一気に読め、楽しめる本でした。
雪が静かに降り積もっていく様をこう表現するが、雪国の人はよくこういう。
―本当に『しんしん』という音がするんだよ。
夜…全ての音が闇と積もった雪に吸い込まれ、灰色の赤暗い空から雪が大量に降り注ぐ様は、『しんしん』としか表現の仕様がない。今となっては高気密で2重サッシの住宅で聞こえることはないが、昔小さい頃、夜眠りにつく前に障子戸とガラス窓越しに聞こえてくる音は、確かに『しんしん』だった。
春秋社刊/R.マリー・シェーファー著/音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーションは、まず、耳を澄まして、静寂を聴くことからはじまる。その中で聞こえた音をリストアップし、みんなでその聴こえた音について話し合う。自分が聴こえた音聴こえなかった音にマルorバツをつけたり、聴こえた音のうち大きい音から小さい音まで順番に並び替えてみるなどなど。一冊読み終わると、音に対しての見方が変わる。
日常の中の何気ない音に神経を研ぎ澄まし、心の音を聴く ――身近な音に新しい発見があるかもしれません。本書は基本的にワークショップ形式の講座を進めていくような内容なので音楽教育、幼児教育の本かもしれないけれど、これを参考に仲間や家族同士で楽しんでもいいのかも。
何気なく手に取った本だったけれど、世の中を斜に見ることが好きな自分のような人間には新しい発見があり、一気に読め、楽しめる本でした。