今日、お店に古びたギターを持ったおじいちゃんとお孫さんらしき2人が一緒に入ってきて、「このギターに弦を張ったら使えるようになるのか」ときた。
遠くから見てもネックもしくはトップが変形して、弦高が滅茶苦茶に高い。
「張り直しても弾きにくいので練習にはならないのではないかと…」と、うちの店員。
「じゃあ、このギターの弦を張り替えても価値がないのか」…トドメに自分「ないと思います。」
…言った途端、おじいちゃんはちょっと怒って帰って行きました。価値がないかと聞かれたから、ないとハッキリ言っただけなのに。
そんなギターで練習しても上手くなる筈ない。
この手のお客さんは、子供のオモチャごときにと思っているに違いない。自分達の楽器の管理方法を棚にあげて。
どうせ続かないんだから安いのでいいんだと切り出す親もだ。
そして、中古屋でジャンクで売っているネック反りまくった3千円(金取るのか?)のギターを買い与えて親らしい事をしたと満足する。
ギターの構造をいろんな人達に聞いたり自分で勉強したり、どうやったら弾き易いギターになるのかと調整方法を模索する日々を送る私達の目の前でギターをオモチャ扱いする人達に勇気を持って…
毛先バサバサの筆で書道の練習になるか?ボロボロの刃の包丁で、穴のあいた鍋で料理出来るか?ハンドルきれない車で運転出来るか?
私達にとって、楽器はオモチャじゃない。…それだけは言いたい。
スゴイです!店員の鏡です。熱いハートに心が揺さぶられました!
もちろんそれで怒る客もいるとは思いますが、「あのお店に行けば安心して
相談出来る」と「ウソは言わない、騙されない」と分かる事は重要だと思われます。
これからも一本芯のある仕事を続けて行って下さい!
投稿情報: Kの | 2007/05/18 10:21