TENORI-ONの検索をしていた時にヤマハの海外サイトで見つけたヤマハ タイロス2.
これ、日本国内での販売はしていないのです。一応ヤマハ特約店としては気になるところ。
ちょっと調べてみました。
するとYOUTUBEなどの動画サイトにはアマチュア演奏家と思われる方々が、内蔵された自動伴奏機能を使ってつぎつぎと演奏をアップしている。勝手にオリジナルのサイト作っている人もいて、人気の程がうかがえます。因みに似た商品である日本でしか発売していないD-DECKのアップは…1個しかありませんでした。
以前から、ポータトーンの安い機種にも自動伴奏機能が付いているが、無くせばコストかからず、もっと安くできるんじゃないかと、営業担当者に聞いたことがあった。
営業マン曰く、――海外では付いてないと売れないんですよ。日本の小さなマーケットの為にそんな商品作っても逆にコストが掛かるんです。 ―なるほど。(因みに、日本のメーカーのくせに本体表記は全部英語で、日本向けにはわざわざ日本語シートをつけて販売しているところからも、ターゲットが日本国内ではないことが伺えます)
海外では、自動伴奏を使って、飲食店や結婚式などで演奏してお金を稼ぐセミ・プロのためだったり、ホームパーティーで聞きたいリクエスト曲をすぐに弾いてたのしんだりが海外では当たり前の楽しみ方なんだとか。 ―――へぇー、そんなに大事な機能なんだ!
でもこの商品よく見れば、MOTIFとクラビノーヴァCVPシリーズを足したような商品ですよね。やろうと思えば、エレクトーン・STAGEAやCVPにだって出来るはず。そして、STAGEAの最初のコンセプトにもあった、一般の方に弾いてもらうことを前提としたレジストレーション・メニューという機能。それを使ったメロディー譜の復活もその為だったはず。そんなSTAGEAでも一般の人がガンガン使いこなしている気配がないのは日本人には自動伴奏気機能がいらないのか、使いこなせるイマジネーションが足りないのか…
音楽教育のあり方から考えないといけない問題なのかもしれませんね。もっと音楽を演奏する楽しさ、誰かに聞いてもらう喜び… 只々緊張の中演奏する発表会の為の練習より、もっとラフな感覚で音楽を人と共有できる方法を業界全体で考えないと。