常々楽器を弾いていると、なんで自分は楽器を弾くんだろうと考えることがある。
最近気づいたのだが、楽器を弾いていると奇妙な感覚にとらわれることがある。
それは、指や体や楽器さえも意識の中に全くなく、頭の中で鳴っている音を何のストレスもなく、正確にトレースしている瞬間があって、そんな時は他人からは下手くそな演奏にしか聞こえないかもしれないが、演奏している自分にとっては、とてつもなくアドレナリンが放出され、快感になっている。それは、楽器を演奏すると言うより、頭の中で、こんな曲が聴きたいと思っていた曲に偶然出会ったような喜び。それを私の指先がコントロールしているのである。いつもは隣の弦に爪がひっかかって変な音が出てしまうのだが、そういう時は、まったくミスタッチする気がしない。頭の中はクラプトンである。指がスローモーションで動いているように感じるから。自分にとってはカンペキな演奏だ。
――この感覚を何と言って表現したらいいのか未だによく分からないが、自分はそんな奇妙な感覚を味わいたくて楽器に何年も携わっているように思う。力み過ぎてもダメだし、ダラダラし過ぎてもダメ。凄くナチュラルな時に突然と降ってくるこの感覚。他人は果たしてどんな思いで楽器を演奏しているのだろうか…。いろいろ聞いてみたいですね。
[いいですね] 今までどのような楽器(歌唱含む)でも完璧な演奏なんてしたことがついぞございません。「今夜のおかず」とか余計なこと考えながら演奏してるときに知らないうちに自分の音が自分のコントロール外のBGM化していて「もっとちゃんと聴いてりゃよかった、、、」みたいなことがしょっちゅうあって集中力がダメです。
別世界感という点においては自分の声をリアルタイムで直に聴くことができない歌唱が一番ヤバイかも。カラオケみたいのじゃなくちゃんと発声から訓練した歌唱って実は非常に破廉恥(?)な開放状態で鼻腔がレゾナンス起こすので(耳には昔の電話のベルのような音が聞こえてきたりする)こりゃ脳がイカレるわ、と思います。
投稿情報: コーノ | 2007/12/09 02:38
プロの演奏は頭の中から排除した状態で、全くの自己満足の世界です。
超絶な速弾きする訳でもないしだれに演奏を披露しているわけでもありませんから。ただ、左手のビヴラートの具合やチョーキングの音程プリングオン&オフ、右手のピッキングの強さやタイミングなどが程よくできているように感じるんです。
掃除や皿洗い、洗濯などしながら、CD-Rにダビングするみたいな複数のことを同時にやっていてまったく切れ間なしに段取りよくできたときのような快感とでもいいましょうか。ちょっと違うかもしれませんがそういう時って時間経つのが遅いですよね。すごく集中しているのかなぁ?因みに歌はとても苦手です。(苦)
投稿情報: irregulars | 2007/12/09 09:40