フルートやヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートなど古楽器を使った室内楽のアンサンブルに無くてはならない鍵盤楽器=チェンバロ。
しかし、維持管理や調律(すぐ狂う)の手間、または運搬の事を考えると意外と大変な楽器です。
ローランドから最近出た電子チェンバロ C-30は、タッチや調律、音色など、以前販売していたものより、格段に本物に近づいた感じがします。電子楽器だから移動に気を使わなくていい、調律の手間が省けると好調な売れ行きだそうです。
地元でもフルート愛好家の方や、ハーモニカでバッハの曲を演奏している方なんかもいらっしゃって、正直ニッチな商品ですが、意外と売れるのでは?と密かに期待しています。
昨年秋、パシフィコ横浜で行われた楽器フェアにも参考出品されていましたが、それを専門家の方々に試奏していただき、微妙なタッチ感や音色のニュアンスまでチューンナップし直し、ようやく販売できたのだそうです。
『タッチの強弱によって音量・音色が変わらないのが、チェンバロです!』と、教えられてきましたが、専門家に言わせると、ピアノほどではないにせよ、やっぱり微妙なニュアンスの違いがあるようなのですね。下の映像を見ると、複数の弦を引っかくスピードが変わればそれぞれの弦を引っかく時間的な間隔も変わってくるというのはなるほど確かに…と思ってしまいます。
これに、クラヴィネットの音色があると、個人的に俄然興味が出てくるのですけどね。
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