ギブソン社の『Guitar Hero』訴訟の件についてまとめてみた。
まず、2005年に発売以来1400万本以上(売上高10億ドル超)を販売しているActivision社の人気ゲームソフト『Guitar Hero』シリーズ。
ギブソンのギターに似たコントローラーで操作し、ゲーム内にもギブソン社製風ギターが登場する。ActivisionはコントローラにGibsonモデルを使用する権利とゲームソフト内でGibsonモデル風のギターを使用する権利について、ライセンス契約を結んでいる。このゲームのサイトにもギブソンのロゴがしっかり入っていて友好な関係が築かれていると思いきや、発売から3年たった今になっての訴訟…。
ギブソン社はGuitar Hero のActivisionに対して
「楽器を演奏しながらステレオスピーカー付きの3Dディスプレイを頭部に装着し、演奏に参加する様子をシミュレーションする」、バーチャルリアリティを体
験できるギター演奏用デバイスに対してGibsonが1999年に取得した特許を、Guitar
Heroが侵害しているというのがその主張だ。この訴訟でGibsonが提出した資料のコピーには確かに、1999年11月23日付けの特許が含まれてい
る。Gamespot記事より
という理由から提訴。ギターのデザインや契約違反などではなく、特許とは意外です。はー。
上記事についての特許権をめぐる裁判が別名ソフト『Rock Band』を販売する米Viacom傘下のMTV Networks、米Harmonix、米Electronic Arts(EA)を訴えることになり、遂にはGuitar Heroを取り扱う小売業者にまで発展した。小売業者とはWal-Mart、K-Mart、Target、Amazon.com、Gamestop、Toys-R-Usの6社。何れもアメリカ大手小売業者である。話がどんどん大きくなっている。販売した小売業者も悪いということは以前ギブソンはフェルナンデスのサブブランドである『バーニー』に対して裁判を起こし、敗訴した経緯があるけれど、そういう場合僕らも訴えられるってことなのだろうか…?これはなんだか変な話だ。
これに対し、Activisionの声明には「Guitar
Heroの小売パートナーは何1つ間違ったことをしていない。われわれは今回の1件だけでなく、Activisionと顧客、消費者との関係を不当に妨害
するGibsonのいかなる行為にも打ち勝つ所存だ。Guitar Hero発売から3年の間特許を主張しなかったため、黙示的にライセンスを与えたことになると主張している。また、われわれがギブソンとのマーケティング・サポート契約を更新しない意向を伝えた後で、特許の問題を持ち出してきた」とActivision社の反論。
Activision社はこれより先にGibsonに対して、米カリフォルニアの連邦地裁で、Gibsonの特許を無効とする宣言的判決と、損害賠償請求を禁じる判決を求める訴訟を起こしている。
なりゆきは野次馬的に興味あり…でもそんなことより国内で普通にギブソン売れるようにして欲しい。―国内ギブソン販売権訴訟原告代表より(嘘)